お耳が炎症を起こしている状態 → 『外耳炎』
ワンちゃんの耳穴〜鼓膜の間で炎症が起こしている状態を外耳炎といいます。ワンちゃんの耳道疾患でもっとも多く、臭い・汚れ・痒みといったトラブルの主な要因になります。
とてもやっかいな、外耳炎の症状
原因は？
外耳炎が起こる原因は様々です。動物の耳病学『Veterinary Otology』でも、お耳のトラブル要因が正確に分類されているので、解説していきます。
外耳炎が起こる下地症状の悪化要因外耳炎の発生要因
- 暑くてジメジメした気温（初夏〜秋）
- 垂れ耳の犬種
- 耳の穴が狭くムレやすい（短頭種）
- 皮脂の分泌が多い（脂漏症の犬）
- 耳垢を自然に排出できない
（※ 動物病院での診断が必要）
- アレルギー、アトピー
- 寄生虫（ミミダニ）
- お耳のポリープ
＋ 細菌やマラセチアの感染、不適切な耳掃除
病気を見つける方法は？
- 耳鏡／オトスコープ検査
- 耳垢の顕微鏡検査
- 耳垢の細菌検査
- CT／MRI検査
耳の中をのぞいて炎症を見たり、顕微鏡で菌やマラセチアを確認します。まれに鼓膜のさらに奥まで進行し、CTなどの画像診断と手術が必要になることもあります。
治療とお耳のケア
- 定期的なお耳の洗浄（動物病院で）
- 点耳薬の使用（ご自宅で）
- 基礎疾患の治療
- 手術
お耳を洗浄したり、綿棒で拭いたりするケアは、鼓膜を破いてしまうなど病気を悪化させる可能性もあるので、動物病院で行ってもらいましょう。菌やマラセチアが感染している場合は、適切な点耳薬をおうちで使います。
また、アレルギーやアトピー性皮膚炎がある場合、そちらを治療しないと外耳炎が繰り返してしまうため、獣医さんに相談の上、病気を適切に管理しましょう。
