子猫を飼ったら読んでおこう! ②『しつけのポイント』

 

「子猫を飼い始めた」

「子猫を飼おうと考えている」

 

今回は、そんな方に読んでもらいたい『子猫のしつけのポイント』を紹介します。

 

「犬と比べて飼いやすい」と言われる猫ですが、

いい子に育ってもらうためには、しつけや飼い方のポイントをしっかり抑えることも大切です。

 

飼い始める前から準備しておいた方がいいこともありますので、

当てはまる方はぜひ読んでみましょう。

 

子猫のしつけ 5箇条

 

しつけの前に知っておこう

猫は生後2〜7週齢が “社会化期” と言われます。

この社会化期の経験がその後の性格に影響するといわれますので、ほかの動物や人間と触れ合う経験をすることで、成長してからの人見知りが少なくなるようにしてあげましょう。

 

それでは、しつけに役立つ具体的なポイントを紹介していきます。

 

遊ぶ、飼い主以外の人と触れ合う

猫は生まれ持った習性から、猫じゃらしやボールで狩りの真似をして遊びます。

 

このとき咬んでもいいおもちゃを使って、人の手などを咬まない様しつけてあげましょう。

また、おもちゃで遊ぶときに「おいで」や「待て」を教えることもできるかも知れません。

 

また、飼い主以外の人間にも慣れてもらうため、

友人がきた時におやつをあげてもらったり、おもちゃで遊んでもらうと良いでしょう。

初めて会う人間には警戒するので、自分から近づいてくるのを待つのがポイントです。

 

体に触られることに慣らしておく

子どもの時に人と触れ合わなかった猫は、大人になってからも初めて会う人間には体を触らせてくれません。

そうすると、ホテルに預けるときや動物病院での診察のときにとても苦労します。

 

なので、以下の方法でゆっくり慣らしておきましょう。

 

触られるのに慣れる方法

  1. 歯ブラシで優しく顔まわりを撫でられることに慣れてもらう
  2. 歯ブラシでなでられている間に、人の手で猫の手足を触って慣れてもらう
  3. 爪を優しく触られるのに慣れてもらう
  4. 爪を優しく押し出すことができたら、1本だけ切ってみる(爪切りに慣れている方)

 

※ 1〜4の手順を、それぞれ2〜4週間ほどかけながらゆっくり慣らせます。

※ 最初の歯ブラシで猫が遊ぼうとしたら中止します。

※ 爪切りは、切り方をペットショップや動物病院で習ってからチャレンジしましょう。切る時は、一度に全部は切らずに徐々にで構いません。おやつをあげながらか、切った後におやつをあげるのも良いでしょう。

 

爪研ぎ

子どもの時に家具や壁で爪研ぎを覚えてしまうと、大人になってからも癖がなかなか治りません。

そのため、その子が好きな素材でできた爪研ぎをいくつか用意し、気にいるものを見つけてあげると良いでしょう。

 

壁掛けタイプや床に置くタイプ、箱型で猫がすっぽり入れるものなどたくさんの種類があります。

その子が気に入るものを、本当の爪研ぎとして覚えさせてあげましょう。

 

トイレ

トイレのしつけは飼い始めがとても肝心です。

 

ソワソワと床の匂いを嗅いだり、前足で床をかく動作をしたら、

おしっこをしたがっているサインなので、すぐトイレに入れてあげましょう。

 

猫砂を入れ替える時も、少しだけその子の排泄物を入れてあげると覚えやすくなります。

最初は上手くいかないかも知れませんが、根気よく繰り返すことで覚えられます。

 

トイレのポイント

  • 大きさは、体の1.5倍以上でゆったり入れるものにしてあげる
  • 置き場所は、猫が静かに入れて落ち着ける場所にする
  • トイレが汚いまま、近くで物音がする、新しい砂が気に入らない、などがあると、一度覚えたトイレも使わなくなる
  • トイレの数は、猫の数だけ用意する(2頭なら2個)

失禁・お漏らし

 

キャリーケース

ペットホテルや動物病院に行く時、また災害時などにはキャリーケースを必ず使います。

しかし、無理やり押し込まれる経験をして警戒心を持ってしまいがちなので、慣らしておきましょう。

 

キャリーケースに慣れる手順

1. 適切なキャリーケースを見つける

ポイント

  • 前部のドアと上半分が取り外し可能なもの
  • 掃除がしやすいもの
  • 頑丈なもの

2. キャリーケースの上半分を外して、生活している場所に置いておく

3. キャリーケースのドアを外して、生活している場所に置いておく

4. 1日1回、好きなおやつを中にいれて自分から入ってもらう、または、中でおやつをあげる

※ 各手順の間を1ヶ月くらいずつあけて、ゆっくり慣らせてあげましょう。