思ってもみない時、突然やってくるのが病気の怖いところです
今回は、『わんちゃんで多い病気ランキング』をみていきましょう!
犬の疾患の請求割合
アニコム損害保険株式会社より、大規模な動物疾患の統計データが毎年発表されています。
1位:消化器疾患(25.9%)
- 胃炎/腸炎
- 嘔吐/下痢/血便
- 寄生虫/らせん菌の感染
- 消化器アレルギー/食物アレルギー
- 消化器の腫瘍(ガン) など
生活環境によるストレス、寄生虫の感染、ご飯が体質に合っていないなど、色々な要因で起こる可能性があります。
また飼い主さんが気付く要因としては、以下のものがあります。
- 繰り返し嘔吐する、嘔吐物に血が混じる
- 下痢をする、下痢に血が混じる
- 食欲がでない、急な体重変動 など
突発的で軽度の場合は、普段と変わったことがないか(食事の変更、ストレス要因など)を、
長く続く、または、症状が重いという場合は、血液検査などで精査することがあります。
比較的よく起こる疾患ですが、心配があれば必ず動物病院にご相談ください。
2位:皮膚疾患(25.3%)
- 感染症(膿皮症/マラセチア性皮膚炎/ニキビダニ症)
- アトピー性皮膚炎
- 脱毛症
- 皮膚腫瘍(ガン) など
消化器疾患と1、2位を争うのが「皮膚疾患」です。
多くのわんちゃんが、かゆみに苦しんだり、毛が抜けたりといった症状で来院します。
感染症は、肌が不衛生になりがちな夏場に比較的多く見られますが、
アトピー性皮膚炎などは本人の体質によって起こるため、一生のおつき合いになることもしばしばです。
実は、かゆみが続いてる状態や、それを薬で長く抑えている状態は、
わんちゃんの体にとっても大きな負担になります。
症状や皮膚病のケアについて気になっている方は、動物病院に気軽に相談してみてください。
3位:耳の疾患(16.1%)
- 外耳炎
- 中耳炎
- 内耳炎
お耳の疾患で特に多いのが『外耳炎』です。
原因としては、感染症(菌の繁殖)、アレルギー、不適切な耳掃除、耳道内ポリープなど、
色々なものがあります。
放っておくと、鼓膜(こまく)のさらに先、耳の奥深くまで進行して、
脳神経に損傷を与えるケースもあるため、必ず放置しないようにしましょう。
皮膚科・耳科専門診察
西山動物病院では、月2回、皮膚科・耳科専門の獣医師による診療も行っています。
皮膚病・耳病が治らない、専門医に診てもらいたい、といったご希望のある方は、お電話にて詳しくお問い合わせください。
※ 皮膚科専門診察は、事前予約制です。