血液検査の読み方

血液検査って何を調べてるの?

血液検査には、肝機能や腎機能、血糖値などを調べる『生化学検査』と、白血球や赤血球、血小板の数を調べる『血球計算検査』があります。

これにより、貧血、肝臓の異常、腎臓の異常、高脂血症、糖尿病など、体の中の見えない異常を幅広く検索することができます。

犬採血

 

それぞれの項目が何の数値を示しているか、初めて見る方にとっては難しいので、一緒に見ていきましょう!

 

≫ どんな時に検査するの?

  • 定期健診
  • 麻酔をかける前(避妊・去勢、手術)
  • 体の異常の原因を幅広く調べるとき

≫ 『血液生化学検査』でみれること
体の中の臓器が正常な状態か、障害が起こっていないかを見ます。各項目がそれぞれの臓器の数値を示します。
TP総蛋白血液中の蛋白量を示す検査です。
Albアルブミン肝臓で作られる蛋白です。血液の浸透圧などに関与しています。
ALT / GPTアラニントランスフェラーゼ肝臓に問題が生じると上昇します。
AST / GOTアスパラギン酸肝臓または筋肉の障害で上昇します。
ALPアルカリフォスファターゼストレスや肝臓病、副腎の病気、あるいはステロイド剤の投薬中に上昇します。
GGTγグルタミントランスペプチターゼ主に胆管障害で上昇します。
T.Bil総ビリルビン肝機能に問題が生じると上昇します。黄疸の原因物質です。
TG中性脂肪肝臓や膵臓、脂肪代謝に異常が生じると上昇します。
Chol総コレステロール肥満や肝臓病、ホルモン異常などで上昇します。
NH3アンモニア肝機能に問題が生じると上昇します。腎機能障害時にも上昇することもあります。
Glu血糖値糖尿病やストレス(来院の興奮も含む)で上昇します。
AMYLアミラーゼ膵臓、肝臓、腸、腎臓の機能に問題が生じると上昇します。
Lipリパーゼ膵臓、腎臓の機能に問題が生じると上昇します。
BUN尿素窒素腎機能に問題が生じると上昇します。食後一過性に上昇することもあります。
Creクレアチニン腎臓のろ過率を間接的に表します。腎機能に問題が生じると上昇します。
Pリン腎機能に問題が生じると上昇します。
CPKクレアチン・フォスホキナーゼ筋肉の障害で上昇します。
Caカルシウムホルモン異常や悪性腫瘍で上昇することがあります。
Na・K・Clナトリウム・カリウム・クロール生命維持に大切な電解質のバランスを示します。脱水、嘔吐、下痢などで変化することがあります。点滴治療の計画に必要な検査項目です。
LDH乳酸脱水素酵素組織傷害を受けて細胞が壊れると上昇します。
CRPC反応性蛋白感染症などの急性炎症で上昇します。

≫ 『血球計算検査』でみれること
白血球・赤血球・血小板の数をカウントして、貧血や感染の有無を見ます。

血球成分のイラスト|西山動物病院|流山市・松戸市

RBC 赤血球数 貧血など、赤血球の状態を示す指標 高値:脱水、心機能疾患

低値:貧血など

Hgb ヘモグロビン濃度
HCT ヘマトクリット値
MCV 平均赤血球容積
MCH 平均へモグロビン量
MCHC 平均へモグロビン濃度
RET 網赤血球数※ ※未成熟な状態での赤血球産生の指標
WBC 全白血球数 感染や炎症を示す、免疫細胞の指標 炎症や感染など、幅広い異常の指標
Neu 好中球数 高値:運動、炎症、免疫疾患

低値:ウイルス・細菌の感染

Lym リンパ球数 高値:慢性炎症、自己免疫疾患

低値:ストレス

Mon 単球数 高値:慢性炎症、壊死
Eos 好酸球数 高値:慢性炎症、アレルギー

低値:ストレス

Bas 好塩基球数 高値:慢性炎症、ホルモン異常
Plat 血小板数 血液の凝固機能の指標 高値:急性出血

低値:慢性出血、免疫介在血小板減少症、DIC