耳寄りなお話 『まだまだ、気をぬけないダニの予防』

 

ホームページをリニューアルしてから早3ヶ月を過ぎましたが、なかなか更新をすることができませんでした。今後は西山動物病院から贈る『耳寄りなお話』を定期的・・・月1〜2ぐらいの間隔でお届けできるように頑張ります。ペットの病気にご興味がある方、またこれから動物を飼う予定の飼い主さまにも喜んでもらえるような内容にするよう努めていきます。

『こんなことが知りたい!』『どうしてこうなるの?』『気になる病気』などがありましたら、是非受付まで申しつけください。                     西山

 

それでは本題です!

先日、北海道でマダニに咬まれた男性が「ダニ媒介性脳炎」により亡くなったと厚労省より報告がありました。

夏には、野外にいるマダニという種類のダニが活発化します。これは、家にいるハウスダストの原因となるダニとは全く異なります。

吹く風がさわやかさになり、ワンちゃんもお散歩がしやすくなります。マダニのシーズンは、大人の虫(成虫)が多い春から夏だと思われがちですが、になると子供の虫(若ダニや幼ダニ)が多く発生することは意外と知られていません。

特に関東に多いとされているフタトゲチマダニやキチマダニの最盛期は8月〜10月になりますので注意が必要です。

マダニは、野外の草木の茂った場所に生息します。ワンちゃんの散歩などで土手や公園の茂みに近寄る場合は、お散歩に同行している飼い主さまもダニに噛まれないようにするために長そでや長ズボンで皮膚を露出しないように注意して下さい。また、ワンちゃんたちにもしっかりマダニの予防をお願いします。市販のノミダニ予防薬は、効果が得られない場合があります。医薬品の予防薬を使用することをお勧めします!

ご家庭のペットと一緒に外出するにしても、お留守番をさせるにしても、飼い主さまだけでなくペットたちにとっても快適な行楽シーズンを迎えていただきたいと思います。

 

 

 ダニによって人に感染する病気 【人獣共通感染症】

◎ 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

◎ 日本紅斑熱

◎ つつが虫病

◎ ライム病

◎ ダニ媒介性脳炎

 

 ダニによってイヌやネコが起こる病気

◎ バベシア症

◎ ヘパトゾーン病

◎ ヘモプラズマ症

◎ 皮膚病